• ホーム
  • ピルが開発された歴史を探る!

ピルが開発された歴史を探る!

ピルが開発された歴史は古く、話は1930年代のアメリカに遡ります。
ノースカロライナで採取した山芋を化学者が研究したところ、その中には生理痛を和らげる物質が含まれていると発見したのです。
その物質というのが植物性ステロイドで、この発見を期に開発はスタートすることとなりました。
その後開発は進み1960年、世界で始めて経口避妊薬としてアメリカが許可を出しました。
ですが静脈血栓塞栓症や胃腸障害など危険なリスクがあると指摘されており、当然これらは問題視されました。

実はそうした事が引き起こされた原因は当時のピルが高用量のピルであったことによるものなのです。
こうした副作用を改善したものとして、1973年には初めて低用量のピルが開発されるに至りました。
当然、以前引き起こされていた副作用による問題は緩和されましたが、不正性器出血の発現頻度が高くなるなど以前主張されていたものとは異なる副作用が注目されます。
日本におけるピルの歴史は、アメリカとは少し異なっています。

なんと1957年には既に高用量のピルが発売されていました。
ですが、低用量のピルが認可されたのはそれから42年も後の、1999年のことです。
ピルは副作用が引き起こされるケースに注目が集まってしまったこともあり、副作用が怖いというイメージが作られてしまうこともありました。
ですが1999年に認可された低用量のピルは副作用が引き起こされる可能性を下げるためホルモン量が抑えられて製造されていますので、副作用の発生率はかなり低いものとなっています。
1990年の申請から実に9年もの時間を経て、ようやく認可となりました。

当時、国連加盟国で承認されていなかったのは日本だけであり、異例の長期審査でした。
現代では正しい知識が少しずつ広まっていったこともあり、医療機関に相談しやすくなったと感じる方も多いです。
長い時間がかかりましたが、日本においてピルは以前より普及したと言えます。

なぜここまで普及してきたのか?

アメリカにおける山芋の中に含まれる生理痛を和らげる物質の植物性ステロイドの開発を経た歴史を持つピルは現代においてなぜここまで広く普及するに至ったのでしょうか。
その原因は複合的であり、一つに要因に限定することは出来ませんが、第一にピルに対する怖いという思いが薄れ、避妊効果の高さに着目されるようになっていったことが挙げられます。
ピルは正しい服用の仕方をすれば妊娠する確率がほとんどなくなります。
その確率は現在99.9%と発表しているところもあるほどです。
他の避妊方法と比較しても遜色なく妊娠を回避することが出来るという認識に改められたということです。
主流として使用されているコンドームなどは途中で外れる、破れてしまうなどの理由によって少なからずリスクが伴いますがピルではそのようなことはなく、コンドーム以上の避妊率です。

第二に、副作用についての研究が進んでいき、正しい処方の仕方を守って服用すれば服用しないときと同じように過ごすことが出来るようになったということです。
吐き気や頭痛、不正出血や各部位の痛みなどが生じることが問題視され服用をためらう原因になっていると考えられることもありましたが、現在ではこのような症状が起こることが非常に少なくなっています。
個人差はあるものの苦痛で続けられないようになることはほとんどありません。
飲んでいるときはもちろんのこと、飲むのを止めたとしても妊娠できない身体になっていることもないとされます。

第三に、避妊に対する教育の普及と女性の地位向上が挙げられます。
かつて高校までの学校教育ではピルについて説明することはありませんでしたが、認可されることによって高校までの授業で取り上げられるようになったことも理由の一つと言えるでしょう。

関連記事